好きな音楽がブラックミュージックなのでピアノといえばジャズという事になるのですが、残念ながら基本的にジャズピアノはどういう訳か好きではありません。ピアノという楽器と黒っぽさとはどうも両立しない様なのです。但しものには例外というのが付き物でアート・テイタムという殆ど盲目のピアニストは可也好きで集めています。その筋では「ピアノの神様」と言われており、実際に昔々クラシック界の高名なアーティストが彼の演奏しているところをクラブで観て「本当かね?」と言って驚嘆したという有名な逸話が残っています。それともう一人、エロール・ガーナーというピアニストも可也好きです。どちらも非常に個性的なアーティストで、所謂フォロワーというのがいない、つまり追随しようと思っても出来ない、或いは単なるコピーに終わってしまうという点が共通しています。オスカー・ピータソンという人気ピアニストも好きですね。この人も一匹狼的です。あと、あまり有名では無いのですがアンドルー・ヒルという60年代中頃から活動しているピアニストは数少ない「黒っぽくピアノを演奏する」アーテイストで好きな方です。